失敗したり、間違えたりして後悔して罪悪感を持ったとき、自分で自分を許せないと自分を責めるとき,「内なる批判者」に気づいて、自己否定的な考えを手放しましょう。
失敗したり、間違えたりして後悔して罪悪感を持ったとき、「自分で自分を許せない」と自分を責めることがあるかもしれません。
規範意識の強かったり、倫理的な人だったら、自分を許せず、「なんでこんなことをしたのだろう」「こうすればよかったのに」というように、自分を批判してしまうかもしれません。
死別や中絶などの体験から、それが一時的なものではなく、何年も続いていて、自分がとても傷ついている時は「内なる批判者」に気づいてほしいのです。
許していない自分は、「内なる批判者」で、社会や親の規範や期待が、自分に内面化したものです。
そして,内面化した「内なる批判者」がネガティブな反すうの原因になっています。
「いい子・いい人でいなければならない」,「期待どおりでいなければならない」という規範や期待は,教育のため、社会の秩序のためには必要なことでした。
そして,誰かの思惑を感じ取り、あなたはその期待に必死に応えよう,規範に沿って生きようとしてきました。
でも、もし、誰かの「こうあるべき」に縛られて動けなくなった・うまく行かなくなったのなら、手放すことが必要です。
それは,あなた自身が大切だからです。
科学が進歩して、世の中がどんなに便利になっても、人は誰でも間違い得る存在です。
完璧で完全には、なれません。今ならわかるけれど、その時はわからなかったのです。
それは自分が成長した証です。
以前の自分の限界を思いやりを持って、暖かく見守ってください。
自分に限界があることは、自然なことです。
わからないこと、できないことがあるのも自然なことです。
セルフ・コンパッションの「共通の人間性」に気づくことです。
そして,ネガティブな反すうを手放すには,自分にも他者に向けるのと同じような思いやりを持つことが近道ですよ。