弱さや至らなさを知って反すうを手放す

投稿日(Posted on): 2023年12月6日 | 最終更新日(Last Updated on): 2024年5月15日 by 河野傑

後悔、自責、罪悪感は、私たちが感じる感情の一つです。

一次的に感じる感情ではなく、自分を振り返った時に感じる自己意識感情と言われることもあります。

   

昔、夏の時期に私は結核で隔離入院をしていました。

ある日、病院内を歩いている時、一人の高齢の女性と、少し世間話の立ち話をしてしまいました。

薬は飲んでいて、その時は熱もありませんでした。

でも、話終わって自分のベッドがある病棟に戻ろうとするとき、よかったのかなと思いました。

うつしてしまったかもしれないと心配になりました。

看護師さんに聞いてみたら、もう排菌もあまりしていないだろうし大丈夫とは思うけど、あまり会話したりしない方がいいとも言われました。

また入院する前、かかっていたクリニックでは結核とわからず、結核と診断されるまでに1ヶ月くらいかかっていたので、病院のお医者さんからは、「結構撒き散らしたねー。」と軽く言われました。

誰かにうつしてしまったんじゃないかと思うとき、落ち込み、悲しくなります。

罪悪感を感じるのは、よく生きよう、よく生きたいと思う気持ちが心の奥底にあるのだと思います。

自分という人間が、思い描いていたような自分ではないことがわかってしまい、悲しいのです。

高い理想なのかもしれません。

   

でも、自分を責めるよりも、もっと大事なことがあります。

罪悪感は、価値観を見直したり、客観的な視点から振り返ってみることに気づかせてくれます。

そして、罪悪感は、自分の弱さ、短所、至らなさを教えてくれています。それは、完璧であれというのではなく、誰もが欠けている不完全な存在であるということ。

   

セルフ・コンパッションではこれを「共通の人間性」と言っています。

完全で完璧な人間はいません。

必要なのは、自分を責めることではなく、自分への思いやりを持って行動を改めることです。

変えられることは、行動して、変えられないことは、受け入れる。

自分への思いやりを込めながら。その時は、それが最善だと思ったのですから。

落ち込みや悲しみは、プロセスの途上です。

   

罪悪感で悩むとき、とても孤独に感じます。

一人だけでずっと向き合うのはつらいです。

だから、誰か信頼できる人に話してみることが大切です。

あなただけではありません。

あなたはひとりではありません。

ひとりで抱え込まずに、寄り添ってくれる誰かを探してくださいね。


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