「自分を愛せない」、「自分には幸せになる資格がない」そう思って罪悪感や自責の念で苦しいことはありませんか。
そんなときは、「頑張れば報われる」「悪いことをしたら、ばちが当たる」という因果応報の「公正世界信念」に過度に囚われていないか、振り返ってみてください。
「自分を愛せない」「自分には幸せになる資格がない」そう思ってしまう方々の心の中には、「頑張れば報われる」「悪いことをしたら、ばちが当たる」こうした無意識のルールがあるのではないでしょうか。
実は、このような因果応報の信念には名前があります。公正世界信念といいます。そして、私たちは無意識にこの信念を持っていると言えるのではないでしょうか。
過去に色々とあったと思います。人から傷つけられたり、人を傷つけてしまったり、自分だけが助かってしまったり、色々な背景で、自責の念や罪悪感を持ってしまい、「私なんて幸せになる価値がない」「私なんて楽しむ資格がない」そう心のどこかで自分を責めてしまう。
これは、
これは、ある意味では自然なこととではありますが、囚われでもあります。この囚われを手放すには、まず、囚われていることを理解することが必要です。
「頑張れば報われる」「悪いことをしたら、ばちが当たる」という因果関係を心理学で「公正世界信念」といいます。シンプルで直線的な理屈です。よく考えてみれば、実際の世の中ではもっと複雑です。もちろん、頑張ることは素晴らしいです。ですが、自分に罪悪感や自責の念があるからと言ってこの先も楽しいことがない、幸せになれないということはありません。もし、「自分を愛せない」「自分には幸せになる資格がない」そう思って罪悪感や自責の念で苦しいときは、「頑張れば報われる」「悪いことをしたら、ばちが当たる」因果応報の「公正世界信念」に過度に囚われていないか振り返ってみてください。
参考文献:
- 基礎から学ぶ社会心理学 脇本竜太郎編著 2017年3月 サイエンス社
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