記念行事を作ってネガティブな反すうを手放す

投稿日(Posted on): 2023年12月6日 | 最終更新日(Last Updated on): 2024年5月15日 by 河野傑

罪悪感や後悔というネガティブな感情を手放せない時は、記念行事を作ってみませんか。

   

こんにちは。

カウンセラーの河野です。

   

私たちは、今を一所懸命生きたい。そんなこと,頭ではわかっています。

でも、罪悪感や自責感を感じてしまうと、つらくて前に進めないことがあります。

今回は、そんなときに、「一度思い出した方が、その後で手放せる」という逆説的な方法をご紹介します。

というわけで、今回は、「記念行事」の罪悪感を癒やす心理学です。

   

思い出し過ぎてつらい

後悔や罪悪感でつらい時があります。

「何も手につかない」,「それ以外のことは考えられない」,「繰り返し、思い出してしまう」そんな状況。

つらいですよね。

心の器に比べて、その悩みが大きすぎる場合です。医療機関にかかることを検討した方がいい時もあります。精神疾患の場合には、医療機関にかかることが必要ですよ。

   

忘れられないのなら、一時的に抱えて

さて、そんな時、私がしていたのは、「記念行事」を作ることでした。

「記念行事」なんてアヤシイと思ったかもしれません。でも、自分だけの「行事」なので大丈夫です。

その記念行事では、思い切って、後悔の感情に浸ってみます。それまでは、「後悔してはいけない」「間違ってはいけない」「前に進まなければいけない」そう思っていました。けれども、結局、思い出してしまって、何も手につかなくなってしまうのです。

   

「シロクマのことを考えるな」という心理学実験と似ていますね。

心理学の実験で,シロクマのことは考えないでくださいと指示されたグループの参加者がどうしてもシロクマのことを考えてしまったのでした。

そんな心理学実験を逆手にとって,後悔することを自分に許します。後悔する自分を許します。「~すればよかった」,「どうして~しなかったんだろう」,「どうして~したんだろう」ただし、時間と場所を限定してください。

   

わたしの場合、その「記念日」には、思い出の場所(公園など)に行っていました。(トラウマになるような場所は、選ばないでくださいね。お願いします。)「本当は、こうすればよかった」 「ごめんなさい」「ありがとう」心の中で想いました。

   

この時、あふれ出る「ごめんなさい」の後に「ありがとう」を伝えましょう。それを習慣にして、週一回、月一回にしていきます。だんだん間隔を空けてもいいです。できれば、徐々にでいいので、予定や習慣にして、「来週に行こう。その日まで待とう」と衝動的に動かなくなるようにできるといいですね。すると、少しずつですが、その場所に行ったら、思い出す。でも、その場所から離れたら、そんなに思い出さなくなります。

   

言いかえると、上手に思い出を取り出せるようになります。それ以外の時は、思い出の箱に、そっと仕まっておくことができるようになります。

   

「後悔や罪悪感の感情でつらい時は記念行事を作る」

ポイント

時間と場所を限定して、思い出すことを自分に許すことも大切です。


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