自己肯定感を高めようとするよりも大切なこと

投稿日(Posted on): 2023年9月8日 | 最終更新日(Last Updated on): 2023年9月8日 by 河野傑

   

自己肯定感を高め、自分自身を大切にするための一歩を踏み出しませんか?カウンセリングを通じて、自己肯定感の向上と自分への優しさを探求しましょう。過去の経験や固定観念にとらわれず、今この瞬間から変わることができます。一つ一つの小さな積み重ねが、自己肯定感を築き上げていくのです。自分を大切にする姿勢を持ち、自信と前向きな気持ちを取り戻しましょう。

   


最近、「自信がない」「自分のことを自分で認められない」という声をよく耳にします。それだけ、自己肯定感を高めたい人や、自己肯定感の低さに悩んでいる方が多いのでしょう。

   

自己肯定感とは、そのままの自分を認められる感情です。客観的に自分のことを捉える感情で、二次的感情や自己意識的感情に属するものです。自己肯定感が低いと生きづらさを感じたり、前向きになれないことも多いかもしれません。また白黒思考や完璧主義のような認知のくせがあると、さらに自分を肯定することに難しさを感じることがあるでしょう。

   

こんな時、知っておくといい言葉(俳句なのですが)があります。松原泰道は、「般若心経のこころ」(松原泰道)で、こんな俳句を紹介していました。「磯までは 海女も蓑着る 時雨かな」いずれ海に入って仕事をする海女さん。いずれすぐに海に入って濡れてしまうだろうけれど、その仕事の本番が始まるまでは、雨に濡れないように蓑を着て自分を体を労ろうとしている情景が目に浮かびます。

   

私たちは、俳句の海女さんのように、今この瞬間に生きることができているでしょうか。セルフコンパッションでは、自分を大切にする気持ちのことを「自分への優しさ」と表現しています。自己肯定感を高めるためには、「どうせムダ」、「意味がない」ではなく、「少しでも」、「できることを」の姿勢が、大切です。多くを求めず、今できることを積み重ねるような、そんな一隅を照らすような姿勢を学びたいですね。


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