大倉山カウンセリングのご案内


1. 活動について

大倉山カウンセリングでは、外国につながる子どもとそのご家族、多文化環境で働く方々に寄り添いながら、それぞれの文化的背景を尊重した心理的サポートを行っています。

We at Okurayama Counseling, are here to support children with foreign roots, their families, and people working in multicultural settings by providing caring, culturally respectful psychological services.

心理カウンセリングによる支援 Psychological Counseling Support

仕事のなかで生じるストレス、不安、人間関係の悩みなどを丁寧にお聴きし、自己理解や感情の整理を促すカウンセリングを行っています。安心して話せる空間で、ご自身のペースに合わせた支援を大切にしています。多文化共生の視点を大切にし、言語や宗教、生活習慣、家族観の違いなどにも丁寧に配慮しながら、それぞれの価値観が尊重される関わりを心がけています。

We offer counseling to help individuals explore and understand the stress, anxiety, and interpersonal difficulties that arise in their work and daily lives, while supporting emotional clarity and deeper self-understanding through careful listening. We provide a safe and welcoming space where each person can speak freely and receive support tailored to their own pace and comfort. With a strong commitment to multicultural inclusion, we pay close attention to differences in language, religion, daily customs, and family values, striving to build respectful, culturally sensitive relationships that honor each individual’s worldview.

① 子育てに悩む父親と母親へ

For Fathers and Mothers Struggling with Parenting

子どもを育てながら働く日々のなかで、父親も母親も、それぞれに異なる悩みや葛藤を抱えることがあります。「仕事を優先しすぎていないか」「十分に関われているだろうか」と揺れる父親の思い。「ひとりで抱え込みすぎていないか」「誰にもわかってもらえない」と感じる母親の心の声。そうした気持ちを安心して話せる場で受け止め、感情の整理や自分らしい子育てのかたちを一緒に探っていきます。さらに、異国の地で子育てをするなかで、「この子のアイデンティティはどう育つのか」「母語やルーツをどう伝えればよいのか」「現地の学校に馴染めるだろうか」といった不安や戸惑いを抱く方も少なくありません。大倉山カウンセリングでは、文化の違いや言葉の壁を越えて、子どもの心の育ちを支えるための心理的サポートを行っています。ご家族の想いに寄り添いながら、親としての不安や葛藤を一緒に受け止めていきます。

Both fathers and mothers may face different worries and inner conflicts while trying to raise children and manage work responsibilities. Fathers may wonder, “Am I prioritizing work too much?” or “Am I spending enough time with my child?”
Mothers may feel, “I’m carrying too much alone,” or “No one really understands what I’m going through.” In a safe and supportive space, we listen with care and help you process these emotions, while exploring ways to parent in a way that feels true to who you are.When raising children in a foreign country, many parents also worry about how their child’s identity will develop:“How can I help my child connect with their roots and native language?” “Will they fit in at their local school?” At Ōkurayama Counseling, we offer psychological support to help families navigate these concerns, bridging cultural and linguistic differences while supporting each child’s emotional growth. We walk alongside parents as they face these uncertainties, honoring their hopes and struggles with compassion.

② 外国人スタッフを支える現場の方へ

For Managers and Supervisors Working with Foreign Staff

多様な文化的背景を持つスタッフとの仕事には、言語や価値観の違いからくるすれ違いや戸惑いもつきものです。育児や家族のケア、在留資格や医療アクセスなど、日本で働くうえで生活上の困難を抱える外国人材に対して、無理のない働き方や配慮のあり方を共に考える心理的サポートを行っています。現場の管理職の方が孤立せず、共に考えるパートナーとしてご相談いただけます。

Working with staff from diverse cultural backgrounds often involves navigating differences in language, expectations, and values. Many foreign workers also face challenges related to childcare, family responsibilities, visa status, or access to healthcare. We provide psychological support to help managers create sustainable, considerate work environments, and offer a space where you, as a supervisor, don’t have to shoulder everything alone.

③ 多文化な教育現場で働く先生方・支援者の方へ

For Educators and Staff in International or Multicultural School Settings

外国につながる子どもたちの学びと成長を支える現場では、言葉の壁や家庭環境の違い、アイデンティティのゆらぎなど、さまざまな課題が日々交錯します。子どもを支える教員や支援職の方々自身が、心身の負担を抱えすぎることのないよう、感情の整理や連携の工夫など、継続的に支えるための心理的サポートを行っています。教室の中で「文化の橋渡し役」として働く先生方が、自分らしさを保ちつつ働き続けられるよう、丁寧に伴走します。

In multicultural classrooms, educators often navigate challenges such as language barriers, differences in home environments, and students’ identity struggles. We offer psychological support to help teachers and school staff manage emotional stress, reflect on their role, and build collaborative strategies to sustain their support for students. We walk alongside you, so that you can continue to serve as a cultural bridge while staying grounded in your own well-being.

2. プロフィール


【ひとつひとつの対話を大切に――心理支援の実践を重ねながら】

心理カウンセラーの河野 傑(こうの すぐる)です。1981年生まれ、神奈川県横浜市在住です。

これまで、青年の孤立、外国につながる子どもとそのご家族、そして職場復帰や子育てと仕事の両立に悩む方々など、多様なご相談に、ひとつひとつに、丁寧に向き合ってきました。

歩みはまだ小さいながらも、実践を重ねながら、安心して話せる時間と場所を大切にしています。

  

大学卒業後は、展示会管理会社や金属リサイクル会社で経理の業務に携わってきました。

また、日本のみならず、インドやフィリピンでのボランティア活動にも関わる機会がありました。

結婚と子どもの誕生をきっかけに、生活に訪れた大きな変化と向き合う中で、自分自身や家族との関係を深く見つめ直し、心理学やカウンセリングの学びを新たに始めました。

一見すると遠回りに見えるかもしれませんが、私にとってはすべてが「人と向き合う」経験でした。

会社で経理として組織を支えた日々も、ボランティアで国籍や背景の異なる人々と過ごした時間も、家庭で子育てに向き合った毎日も――

こうした経験が、相談者様の語りに耳を傾ける姿勢の土台となっています。

   

現在は、横浜市にある〈大倉山カウンセリング〉を拠点に、心理相談・学習支援・親支援に取り組みながら、「心理的に安心できる場所づくり」を目指して活動しています。

あわせて、心理コラムの執筆や朗読動画の配信など、多角的なアプローチで心理支援を広げています。

  

【大切にしていること】

  • 来談者中心療法の姿勢(自己一致・無条件の肯定的配慮・共感的理解)
  • 文化的背景への配慮と多文化理解
  • 「寄り添う」「受け止める」を軸とした関係づくり

【保有資格】

  • 日本心理学会 認定心理士
  • 上級心理カウンセラー(JADP認定)
  • 保育士(神奈川県登録)

【主な活動歴】

  • 大倉山カウンセリング代表
  • 外国につながる子どもとその家族への支援(学習支援・心理相談)
  • 朗読チャンネル「心理カウンセラーが届ける物語の贈り物」運営
  • 心理コラムの執筆

   

【ご相談を検討されている方へ】

私は「公認心理師」や「臨床心理士」といった国家資格を持っているわけではありません。

この点にご不安を感じられる方がいらっしゃるかもしれません。

けれども私は、心理学を専門的に学び、研鑽と実践を重ねてきた一人の支援者として、「安心して話せる関係」や「心に届く対話の場づくり」を何より大切にしています。

資格の有無だけでなく、“目の前の語りに、どれだけ真摯に耳を傾けられるか”――

その姿勢こそが、支援の質を決めると私は考えています。

資格は大切です。けれど、それ以上に「どう関わるか」「どれだけ寄り添えるか」が、私の軸です。

話すことがつらいとき、言葉にならない思いを抱えているときも――

ご自身のペースを尊重しながら、そっと寄り添える存在でありたいと願っています。

必要に応じて、医療や他の専門機関とも連携しながら、無理のないかたちでご相談をお受けしています。

無理に引き出したり、アドバイスを押しつけたりすることはありません。

一緒に考え、相談者様の気持ちを大切にし、少しずつ歩みを進めるような時間をつくっていけたら幸いです。

   

私が大切にしたいのは、「誰かの隣人になろうとする人」のような在り方です。

立ち止まり、ただそばにいて、ただ話をじっくりと聴く。

そして、その人が、もう一度歩き出せるように、背中をそっと、少しだけ押す――

それは、完璧で優れた専門性ではなく、誰かの暗がりに、そっと灯をともすようなまなざしでありたいという、私なりの祈りなのです。

河野傑(こうのすぐる)
心理カウンセラー/大倉山カウンセリング代表

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