自分を変えたくても変えられないと思ってしまう時があります。そんな時って、自分を責めてしまいがち。でも、このような不健康な罪悪感を手放したい時に、役に立つ言葉があります。今回はその言葉・祈りについてのコラムです。
この祈りの言葉を知っていますか？
『神さま、
私にお与えください
変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものを変える勇気を
そうしてこの二つを見分ける賢さを』
どこかで聞いたことがあるかもしれません。
記事で読んだことがあるかもしれません。
これは、ラインホールド・ニーバーという人の祈りです。
セレニティ・プレアー （平安の祈り）といわれるものです。
初めて知ったのは インドのマザーテレサの施設で ボランティアをした時でした。
色々な国から 学生や社会人の方々が このマザーテレサの施設にボランテイアに来ていました。
自分を見つめるため。、ボランティアをするため。たまたま立ち寄ったから、など理由は様々です。
短期間の人もいれば、長くボランティアをしている人もいます。
最初、多くの人が、何か役に立つことをしたいと思って活動します。
そして、困っている人に何か与えたいと思って活動します。
しばらくして、気づくのは、与えようとするものの、受け取っていたのは自分だったということです。
そんな人生のターニングポイントになるはずのこの場所。
生き方や価値観を変えていく人もいたことでしょう。
でも、私は変えられませんでした。
この場所に行く前に、私は自分なりに問題意識がありました。
しかし、一歩前に踏み出すことができませんでした。
リスクをおかすような勇気もありませんでした。
言わば、弱虫でした。
そして、そんな弱い自分を責めていました。
そんな私の葛藤をわからない人は、離れていきました。
確かに、一見すると、行動できない人なのでしょう。
「変わらなければならない」そう自分に言い聞かせることで、行動できる人もいるでしょう。
自分が変えるように行動すればいいだけなのに、色々な理由で、行動できないことがあるかもしれません。
そんなとき、変えられない自分を悪く思わないでください。
そして、自分を責めないください。
不健康な罪悪感を手放すことも同じです。
心理学ではセルフ・コンパッションという分野があります。
自分への思いやりを育てることで、癒やしや回復につながるとされています。
あなたは、ずっと、悲しんできました。
そして、ずっと、苦しんできたことでしょう。
変えられない自分を責めなくていいという自分への思いやりを持ちましょう。
一見すると思い切ったように見える決断ができなくても、
右でもなく左でもなく、一見中途半端な第三の道を選んだとしても、
自分の選択をよしとしましょう。
とりあえずの答えでもいいではないですか。
今は、その時ではなかっただけです。
いずれその時が来るかもしれません。
その時が、仮に来なかったとしても、これまであなたは精一杯頑張ってきたことでしょう。
そんな自分を認めてあげてください。
そんな自分を認めてあげていいのです。
『神さま、
私にお与えください
変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものを変える勇気を
そうしてこの二つを見分ける賢さを』
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