お腹が空くと怒りっぽくなるというのは何となくわかる。
食い物の恨みは何とか・・・なんていうし。
でも、
食事を巡る怒りは、他にもあった。
そんな怒りを知ったのは、子どもができてからかもしれない。
料理は、何を作るか、つまり献立を考えることから始まる。
たとえば夕飯。
夕飯を作り終えて、食べ始めると、さて明日の夕飯は何にしようと考え始める。
空き時間や帰宅の時に、スーパーで買い物。
そして調理、配膳、盛り付け・・・
食事開始。
まず、子どもが食べない。
いや、まず席につかない。手を洗わない。いただきます言わない。
それはいい。
口に合わないから、「ふりかけとって」
「(昨日食べた)あれ食べたい」
いちいち立ち上がって、取りに行く。
疲れるのだ。立ったり、座ったりするのが。
しまいには、「お菓子食べたい」
俺の作ったメシを食べないのか・・・
込み上げてくる怒り。
そんなとき、「タイムアウト」と言われる手法がある。
オミッション(省く)訓練」とも。
アンガーマネジメントでは、6秒ルールとか言われることもある。
そんな専門用語などつゆ知らず、もうすでに実践されている方も多いだろう。
私は、そんな時、夜風に吹かれてくる。
コンビニに行ったり、公園まで行ったり。
つまりは散歩だ。
視界を変え、環境を変え、クールダウン。その場を離れる。
これは意外と効果ある。
自分を振り返るいいきっかけになる。
ちょっと献立が大人だったなー。
味付けはもっと定番の子どもの好みにした方がよかったかなー。
決まりきったものでも、ちょっと前の献立と同じでもよかったな。
料理にかけたエネルギーや時間は関係なかった。子どもの好みに寄せたかどうか。
子どもは成長しているけれど、その成長のスピードに寄り添えたか、
「このくらい」と「まだまだ」という、親の視点だけで目の前の子どもに合わせていなかっただけかも。
野菜も何も、結局は食べてもらわないと意味がない。
学校や保育園のような「場の力」、みんな食べているから自分もちゃんとしよう」という力が働かない家、家庭では、楽しくおいしく食べられればそれでよかった。
栄養は、まあ、給食ではちゃんと取れているだろう。
家でも、ちょっとした野菜くらいなら食べているし。
一日単位、1週間単位なら、帳尻も合っていて、バランスも大丈夫だろう。
そんなことを考えながら、帰ってくる。
妻と子どもたちはデザートの果物を食べていた。
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